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結婚して数十年・・・心がゆらぐとき・・・

大きな会社の御曹司として生を受け、若くして父親を失ったために家業を継ぐ。

そんな彼が結婚したのは母の勧める相手だった。

しかし、母と嫁は歪みあい、双方が彼を味方に引き込もうとすることに対し中立という無関心をとり続けた。

そんな彼が唯一楽しみにしているのは釣りだけ。

荒廃してゆく家庭にふと彼は一抹の寂しさを覚え、娘のような年頃のお手伝いさんにふと心が揺らぐ…。

彼は今まで誰も愛したことがなかったのかもしれない。

このように彼が閉ざされた世界を作り上げてしまったのは、おそらく幼少からのことだろう。

一人で遊んでいる赤ん坊は完全な幸福な状態だ。

特に大人の世界と密接なコミュニュケーションが取れるわけでもない。

生まれたての赤ん坊にとってこの現実世界は異世界であり、深い孤独感を大きな不安感を抱いているに違いない。

しかし、赤ん坊は孤独でありながらも深い充足感の中にある。

最も愛に満たされており、その愛は常に湧き上がる泉のように周囲の者にまで及ぶのである。

しかし、子供に一旦エゴが目覚めてしまうとそうはいかない。

父と母とのどちらをより愛しているか、という序列が生まれる。

そして周囲の人全ての愛情を独占しようとするが、それはうまくいくはずもない。

母親は家事に忙しく兄弟にも学校があり父親は仕事だ。子供のエゴを満足させてくれるものはない。

それどころか、ひどく傷つくことになる。

幼少の頃の思い出を深く探っていくと、「お母さんが出かけるとき一緒に行きたかったけれど無視された」とか、「兄弟から仲間はずれにされた」とかいう思い出が浮かび上がってくることがある。

大人からすれば傷つけたわけでも無いのだが、子供のエゴに理性の声は届かない。

傷ついたエゴを抱えたまま大人になれば、愛することに心を閉ざしてしまうことは有り得ることなのだ。

しかし、人間の奥底に愛を閉じ込めたままにしておくことはできない。

それが、家庭を持ち子供を儲けたあとであっても、その心の奥底から微かに立ちのぼってくるものに気がついてしまうことがある…。

そのきっかけが若く優しい女性であったり、すずしげな眼差しを持つ青年であったりするかもしれない…。

そんな時は、心にわき上がってくる仄かなきらめきの正体を真っ直ぐに見つめてみるといいかもしれない。

それは新たな人生への扉を開く鍵になるかもしれないから…。

そんな心の旅をさせてくれるのが「愛の試み」(福永武彦 著)だ。

参考文献 「愛の試み」 福永武彦 新潮文庫

この記事を書いた人

あぐり

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