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笑えばここに福きたり 狂言の笑いの文化

狂言の始まりは太古の御神事とも言われている。

古事記に記されているアメノウズメの踊りがルーツという説もある。

アメノウズメは神々を笑わせることで天照大神の再臨を促している。

笑うことがこの世に復活の光をもたらしたのだ。

狂言の基本は謡と舞い、そして面(おもて)という仮面を用いる。謡の語源は「神に訴える」つまり神への祈りだという。

舞うとは回ることであり、神の降臨を呼び起こすものだ。

狂言の演じられる能舞台には、松が描かれているが、これも神のよりしろとなる樹木である。

能舞台を設えた神社もあるくらいなので、能・狂言とご神事の関係はとても深いものなのかもしれない。

狂言の登場人物は多種多様で、およそ倫理や道徳から外れた人物ばかり。

プライドは高いが教養のない大名、なんとか仕事をサボろうとする召使、呪術もつかえない山伏、酒呑みのしゅうと…。

これら問題の人物が当然のことながら問題を引き起こす…。

教養は無いけどプライドがある意識高い系の大名の場合…

当時の作法では和歌が読めるのが常識人とされていた。悲しいかな和歌の素養はないが、訪問先ではかっこいいところを見せねばならない…なんたって俺は意識高い系だから…

そこで、部下に和歌のプロンプターを依頼するが、あまりにも言葉を知らないすぎるため、部下が教えても間違ってばかり…。(政治家の国会答弁みたいなものか…。)

なんとか主人の留守に酒を飲もうとする召使の場合…

すでに召使たちの性格を分かり切っている主人は外出の際に念を押す。

「あの壺に入っているのは毒だ」と。

これで召使たち滅多なことでは酒を飲むまいと出かけていくが、召使たちは酒が大好きなので、本能的にそれは酒だと勘付いてしまう。

すっかり飲み終わった後で「どうしよう困った」となってしまう。(最初からそれはわかっていたはず…)、

しかし彼らは酒が回ると悪知恵もよくはたらく。(それを仕事に活かせないものか…)

『主人の大事な皿を割ってしまったので、壺の毒を飲んで死んでお詫びをしようとした』と嘘の言い訳ストーリーをでっちあげる…

そんな他愛もないことを舞台で滑稽に演じられると思わず笑ってしまうのだが、ふりかえってみると同じような人が自分の周りにいたり、あるいは自分にも当てはまるかも…と感じたりする。

自分や他人のなかにある愚かさやずるさや情けなさを笑いの中で認めていくとき、少しだけ人間の心は成長していくのかもしれない…。

この記事を書いた人

あぐり

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