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ゾウのような鼻だった 源氏物語「末摘花」

「いづれのおん時にか女御更衣あまたさぶらひたまふ中にきはめてときめきたまふ方ありけり…」有名な「源氏物語」の書き出しである。

ここに登場するのは光源氏をはじめ、頭も良くてカッコいい、しかも身分の高い男女ばかりなのだが、その中で全く異なる輝きを放つのが「末摘花」だ。

名前からして他の女性の「夕顔」「葵上」「朧月夜」とくらべてもかなり違った感じがする。

光源氏は「末摘花」に何度も和歌をおくるのだが、一向に返事がない。

現代で言うならば、ラインの返事がないといったところか。

既読スルーってどういうことだ?!俺の魅力にときめかない女がいたのか?!とあせった源氏はついに彼女の元へ。

二人ですごした翌朝に源氏が見た彼女の容姿が「末摘花」だった…。

ゾウのように伸びた花の先端が真っ赤に染まっている…。

その後、光源氏は女性問題で左遷。失意の転任先でも新たな女性との縁が…。

(地位も名誉も失ってもモテる男はモテるのか?)

ようやく都に戻ってきたものの「末摘花」のことなどすっかり忘れてしまっていた。

ところが…

「花散里」という女性(また別の女?!)のもとに行こうとしていた光源氏が、その道すがらふと見覚えのある屋敷にゆきあたる。

そう、「末摘花」の住まいだ。見れば荒れ果てた家屋に草木が生い茂っている…。

部下にいろいろ様子をさぐらせてみると、やはり「末摘花」はまだ源氏を信じて待っているらしい…。

容姿もセンスもイマイチで、しかも和歌もろくろく返せないコミュ障の彼女が、3年もの長きにわたって源氏を待ち続けてくれていたとは!

モテ男でチャラ男かも知れない源氏ではあったが、薄情ではないので、この屋敷を訪れることを決めたのだった。(え?花散里のところには行かないの?)

小雨の降るなか草木に降りた雫が銀色に光っている…。

傘をさして雨をしのぐことはできるが、小雨に濡れた草木の雫は源氏の着衣の裾をしっとりと濡らす…。(源氏は近衛中将の経験もあるので、足元が濡れたくらいでは引き返したりはしないので安心してください…。)

「藤の枝がかかって綺麗に咲いている松の木のあるのは、君の家だって覚えていたよ。君が待ってるって思ったから、こうしてやってきたよ〜。」なんて源氏は調子のいいことを言うのだが、

末摘花は

「長年まった甲斐もなかったわ〜。私のところに来るつもりじゃなかったでしょ?あくまで藤の花を見に行くついでにちょっと寄ってみたってことでしょ?」とサラッと返している。

おお、なんという成長ぶり。

これに感激した源氏は末摘花を六条院(源氏のハーレム)に迎えいれることになる。

六条院での生活が末摘花にとって幸せだったかどうかは別として、彼女の生き方にはある種の清々しさが感じられる。

この記事を書いた人

あぐり

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