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神無月~霜月(2)

 

前回の【神無月~霜月(1)】の続き。

 

10件もの着信履歴はすべて同じ人物から。

先月に亡くなった祖父の弟、 からの着信だった。

 

イヤな予感が脳裏をかすめ、

僕はすぐにYに連絡をとった。

 Y の口をついて出た言葉は信じがたいものだった。

 

「お前の母親が危篤になってしまった!」

 

「ハァァ~・・・」

 

僕は深くため息をついた。

 

突然の凶報に、

意外にも驚嘆の言葉ではなく

ため息で返した自分に驚かされた。

 

やっぱり・・・

なんとなくわかっていた・・・

 

祖父の葬儀はなにか不自然だった。

 

人の死に対しての実感がわかないとか

そんなレベルではなく、

空気感というものであろうか、

短絡的な言葉では説明のつきそうにもない違和感があった。

 

次第に荒くなる呼吸を感じながら

僕は着の身着のままで

リュックに思いつくものを放り込み、

地下鉄に飛び乗った。

 

東京駅から上越新幹線に乗り込み、

座席に腰をおろしてしばし考えた。

「転機かもしれない・・・」

 

母の病状も気になる。

占ってみようか・・・

しかし結果を知るのも勇気がいる。

もし結果が悪かったら・・・

 

一瞬躊躇はしたが、

出際に咄嗟にリュックに放り込んだ手垢まみれの暦をとりだし、

使い慣れている占術で占ってみた。

 

占的は母の病状と今後。

 

 

結果は・・・

 

微妙である。

 

現状からなかなか変化せず

繰り返す

という意味では悪い結果といえる。

 

しかし即死につながるわけでもない。

到着が間に合わないという最悪の結果は避けれそうだ。

 

しかしながら今回の帰省はかなり長くなりそうだ、

と目をとじて思いをめぐらせた。

 

シートに腰掛け、いろいろな思索にふけっていうちに、

終点、越後湯沢到着のアナウンスが車内に流れた。

 

 

 

 

 

次回につづきます。

 

 

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