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金盞香(きんせんかさく)──冬に育てたい清らかさ

こんにちは、美月マーシャです。

今日はわりと暖かい一日でしたが

七十二候では立冬の末候

「金盞香(きんせんかさく)」に入りました。

水仙が咲き、その香りが漂い始める頃

を表すとされています。

寒さが深まるこの時期に、

ひっそりと清らかな香りを放つ花があると想像すると

とても趣がありますよね。

ところで「きんせんか」と聞くと、

春に咲くキク科のキンセンカ(カレンデュラ)を思い浮かべる方もいるかもしれません。

けれど、七十二候の金盞花(きんせんか)は「水仙」のことを指します。

金盞(きんせん)とは黄金の杯(さかずき)のこと。

水仙の真ん中を黄色い冠に見立てています。

日本に渡来したのは平安時代の末期といわれ、

水辺に咲く姿を仙人にたとえて、「水仙」と名づけられたといわれます。

室町時代以降は、茶花や切り花として飾られるようになり、

江戸時代には、衣装や陶磁器などのモチーフとしても描かれました 。

古くから人々に愛されてきた花なのですね。

水仙は、真冬の寒さの中でも凛として花を咲かせます。

江戸時代にはその姿を「雪中花(せっちゅうか)」と呼び、

雪景色とともに詠まれることも多かったのだとか。

水仙の花言葉で代表的なのは

「うぬぼれ」「自己愛」。

これはギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来します。

自らの姿に恋をし、想いが叶わぬまま泉に落ちてしまった彼を哀れんで、

そこに水仙が咲いた…という物語です。

「うぬぼれ」と「自己愛」…

相反するように見える二つの言葉が

同じ花から生まれているのが、とても興味深いところです。

うぬぼれは、自分を実力以上に優れていると思い込む傲慢さがあります。

一方、自己愛とは、良いところもダメなところも含め

あるがままの自分を受け入れる優しさを感じます。

私には、水仙の可憐で気高い姿から、

むしろありのままを受け入れる「清らかさ」が感じられます。

寒さが深まる季節。

心だけはあたたかく、

水仙のように静かで澄んだ強さを大切にしていきたいものですね。

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美月マーシャ

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