原宿の占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命など

「彼は優しいけれど、気持ちをわかってくれないんです」
これは、多くの女性が抱える切実な悩みです。特に、共感を大切にする女性と、現実主義で感情を表に出さない男性との関係では、互いの「当たり前」がすれ違ってしまうことも少なくありません。

今回ご相談くださったあなたも、その一人でした。
彼は理屈っぽくて、頭の回転が早く、予定変更などには柔軟に応じてくれる。

でも、あなたが一番望んでいる「わかってほしい」という気持ちには、なかなか寄り添ってくれない。

それが寂しさや不安につながっているのですね。

あなたが立てた易の卦は「坎為水・五爻」。
この卦は、心の奥深くに流れる「感情の水」を表します。

しかも五爻は、最も苦しみの深い部分を抜け、次の段階に進む「準備が整った」ことを示しています。

あなたの中では、すでに同棲への気持ちは熟しています。

けれども、彼はその水に飲まれることを恐れている。

彼にとって「感情」とは、コントロールできない混乱の源のように映っているのかもしれません。

だからこそ、あなたには「感情の扱い方」を彼に“体験させて”あげる役目があります。
感情は決して恐ろしいものではない。抑え込むものでも、理屈でねじ伏せるものでもない。

それは「味わい、共有し、育んでいくもの」なのです。

では、どうやって？
たとえば、同棲後の暮らしをリアルに話してみるのです。
「朝は何時に起きる？」「先に顔を洗うのはどっち？」「ご飯は一緒に作る？」
そうした日常の具体的な会話は、彼にとって安心材料になります。

そして「気持ちを伝える練習」を二人でするのも大切です。

感情を言葉にすることは難しい。でも、それができれば、距離はぐっと縮まる。

一滴の水は、小さくて頼りない。

けれど、それが長く静かに続けば、やがて石に穴をあける力となる――そんなことわざがあります。
あなたの優しさや思いやり、情緒は、その水のように、彼の心に少しずつ染み込んでいきます。

共感とは、「感じる力の交換」です。
あなたが焦らずに、自分の感情を表現し続けることで、彼もまた、自分の内面にある水の存在に気づいていくでしょう。
大切なのは、あなた自身が「感情を持つこと」を恥ずかしがらず、「愛すること」を信じ続けることです。

坎為水は、静かな変化を予感させます。今は動かぬ彼も、あなたの透明な泉に心を洗われ、やがて自分の気持ちと向き合うときが来るでしょう。
その日を信じて、一歩ずつ、泉を湧かせていきましょう。