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2026年10月5日 壬子 真冬の海に御霊を鎮める

壬は、自然界でいうと「海」。
そして子は、「真冬」を表します。

ですから壬子は、
真冬の海のようなイメージです。

冷たく、
静かで、
澄みわたった冬の海。

けれども、
水面が静かだからといって、
海の動きが止まっているわけではありません。

その深いところでは、
大きな潮が、
絶えず動いています。

人の心も、
少し似ているのかもしれません。

表では穏やかにしていても、
心の奥には、

本当はこうしたい。

これは違うと思っている。

もう、このままではいたくない。

そんな声が、
ずっと流れていることがあります。

今日、月は朝7時54分、
蟹座から獅子座へ移ります。

蟹座の月は、
守ること。
安心すること。
自分の居場所を大切にすること。

そこから獅子座へ移ると、

「私は、どう在りたいのか」

という問いへと、
意識が向かっていきます。

神道には「祓い」という考えがあります。

祓うというのは、
自分を別の人間に作り替えることではありません。

余計なものを取り除いて、
本来の清らかな姿へ戻っていくこと。

人の期待。

評価されたい気持ち。

嫌われたくないという恐れ。

こうあるべき、
という思い込み。

そうしたものが幾重にも重なると、
いつの間にか、

自分が何を感じているのかさえ、
わからなくなることがあります。

だから今日、
心の奥から何かが浮かんできたなら、

それをすぐに良い悪いで
裁かなくてもいいのだと思います。

怒りが出てきた。

悔しさが出てきた。

寂しさが出てきた。

それもまた、
御魂の奥に溜まっていたものが
表へ現れてきたのかもしれません。

今日は月と火星も重なります。

感情と行動する力が、
ひとつになりやすい日です。

だからこそ、
感情のまま外へぶつけるのではなく、

まず、
自分の内側へ戻ってみる。

「私は、
本当は何を大切にしたかったのだろう」

「私は、
何を我慢してきたのだろう」

そう静かに、
自分の御魂に尋ねてみる。

これは、
自分を責めるためではありません。

自分の中にあるものを
祓い清め、
本来の自分の位置へ戻るためです。

神道には、
「惟神(かんながら)」という言葉があります。

無理に自分の人生を
こしらえるのではなく、

自分に与えられた命を、
その命らしく働かせていく。

私は、
そんな意味にも受け取っています。

今日の壬子が象徴する
真冬の海も、

誰かに認められようとして
海であるわけではありません。

海は海として、
ただそこにあり、

潮が満ち、
潮が引き、

与えられた働きを
黙々と果たしています。

私たちも同じなのかもしれません。

「もっと立派にならなければ」

ではなく、

「私は、
本来どんな命だったのだろう」

そこへ戻ってみる。

そして今日、
獅子座へ移る月は、

その命を、
少し外の世界へ現してみようと
背中を押してくれます。

誰かの期待に応えるためではなく、

自分の御魂に恥じないように。

今日のテーマは、

「祓って、本来の自分に還る」

です。

何かを足さなくてもいい。

少しだけ、
余計なものを降ろしてみる。

するとその奥から、

「私は、こう生きたい」

という静かな声が
聞こえてくるかもしれません。

今日も、
与えられた命を大切に。

惟神の道を、
一日一日、
歩んでまいりましょう。

この記事を書いた人

あぐり

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