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宇宙に「ありえない巨大な輪」が見つかっている

宇宙には今、

「こんなに巨大な構造が、本当に存在していいのだろうか」

と研究者を悩ませているものがあります。

その一つが、

Big Ring――ビッグ・リング

と呼ばれる巨大構造です。

これは、一つの巨大な星や天体ではありません。

たくさんの銀河や物質が、途方もない範囲にわたって、巨大な輪のように分布している構造です。

その直径は、およそ13億光年

光が端から端まで進むだけでも、13億年かかります。

もう一つ、

Giant Arc――ジャイアント・アーク

と呼ばれる構造も発見されています。

こちらは輪ではなく、空に巨大な弧を描くように広がっていて、

その長さは、およそ33億光年

数字が大きすぎて、もう想像することさえ難しいですね。

さらに2026年には、

このGiant Arcがもっと大きな輪の一部なのではないか、

という研究も発表されています。

もしこれが確認されれば、

直径数十億光年規模の巨大なリング

が宇宙に存在している可能性があります。

しかも、その巨大なリングの近くには、先ほどのBig Ringもある。

つまり宇宙には、

巨大な輪のそばに、また別の巨大な輪がある

ように見える場所があるのです。

では、なぜこれがそんなに問題なのでしょうか。

現代の宇宙論には、

宇宙は、とても大きなスケールで見れば、おおむね均一である

という基本的な考え方があります。

もちろん、近くを見れば銀河があります。

銀河団があります。

何もない巨大な空洞もあります。

宇宙は決して、どこを見ても同じではありません。

でも、十分に遠くから、十分に大きく眺めれば、

全体としては大体均一になるだろう。

そう考えられてきました。

ところが、

何十億光年にもわたる巨大な構造が、本当に一つのまとまりとして存在しているとすれば、

話が少し変わってきます。

「宇宙は大きく見れば均一である」

という前提そのものを、

もう一度考えなければならなくなるかもしれないからです。

もちろん、

「これで今までの宇宙論が間違いだった」

という話ではありません。

巨大な模様に見えているだけで、偶然そう見える可能性もあります。

現在の宇宙論でも説明できるのではないか、という研究もあります。

つまり、まだ答えは出ていません。

でも私は、ここが科学の面白いところだと思います。

人間は理論を作ります。

「宇宙とは、きっとこういうものだ」

と考えます。

ところが観測を続けていると、

宇宙のほうから、

「本当にそうでしょうか」

と問い返されることがある。

昔、人間は地球が宇宙の中心だと思っていました。

その後、太陽も特別な場所ではないと分かりました。

そして今度は、

宇宙そのものの形や構造について、

私たちがまだ十分に理解していない可能性が見えてきています。

だから、

「ありえないものが見つかった」

というより、

もしかすると、

「ありえないと思っていた私たちの常識のほうが、小さかった」

のかもしれません。

宇宙を観測するということは、

遠い星を見ることだけではありません。

ときには、

自分たちが何を当たり前だと思っているのかを、宇宙から教えてもらうこと

なのだと思います。

この記事を書いた人

あぐり

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