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「60分を埋める」占い師と「60分を活かす」占い師

「60分の鑑定を1日に3本できますか?」

こう聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。

体力的にできるか。
集中力が持つか。
3人とも満足させられるか。

もちろん、そういう問題もあります。

でも、本当に考えてほしいのは、もっと別のところです。

「あなたは、なぜ占い師をしているのですか?」

ここを一度、分解して考えてみてほしいのです。


60分鑑定を3本やるということ

例えば、個人キャンペーンとして「60分指名料無料鑑定」を行う。

お客様にとっては、とてもお得です。

でも、占い師側からすると、60分の鑑定を3本続けるというのは、かなりの集中力が必要になります。

そこで大切なのが、

「60分を埋める」ことと「60分を有効に使う」ことは違う

ということです。

「今日は恋愛ですか? 仕事ですか?」

そこから延々と話を広げていくだけでは、60分は長く感じます。

むしろ、

「もうスッキリしました?」
「仕事はうまくいっていますか?」
「生活面ではどうですか?」

と、相談者自身が気づいていないところまで質問していく。

ときには、

「それ、本当に必要ですか?」

と、一度立ち止まらせる。

占い師の仕事は、相談者の言葉をそのまま受け取るだけではありません。

その奥にある「思い込み」を一緒に見つけていく仕事でもあるのです。


占い師は「バイアス」を外す仕事

人は、知らないうちにたくさんの思い込みを持っています。

「神社に行けば悪いものが取れる」
「こういう人はこういう性格」
「お金持ちは幸せ」
「恋愛がうまくいけば人生もうまくいく」

こうしたものも、一種のバイアスです。

占いそのものにも、宗教的な要素や思い込みが入り込むことがあります。

だからこそ、占い師自身が、

「本当にそうなの?」

と疑ってみることが大切です。

何もかも信じるのではなく、何もかも一度疑ってみる。

そして、その疑問をお客様にぶつけるときには、感じ悪くならない伝え方をする。

「どうしてそんなことをしたんですか?」
「なぜ、そう思ったんでしょう?」

そんな一言が、相談者の思考を動かすことがあります。


「奇をてらう」必要はない

売れるためには、奇抜なことを言わなければならない。

そう思っている人もいるかもしれません。

でも、必ずしもそうではありません。

むしろ大切なのは、

「当たり前だと思っていることを、別の角度から見る」

こと。

最初に少し難しいことを言っておいて、最後には誰でも理解できるシンプルな結論に戻す。

あるいは、一般的にはあまり言われないことを、あえて言葉にしてみる。

「私はこういう見方も一理あると思います」

と、自分の考えとして提示する。

こうした「切り返し」が、相談者の記憶に残ります。


売れる占い師は「言語化」がうまい

売れている占い師を見ていると、ある共通点があります。

言語化がうまい。

占術の知識が豊富だから売れる。

それだけではありません。

自分が感じたこと、考えたことを、相手に伝わる言葉に変換できる。

たとえ、その言葉が絶対的に正しいとは限らなくてもいい。

重要なのは、

「自分はこう考える」

という軸を持っていることです。

もちろん、断定しすぎる必要はありません。

でも、「一般論」だけを話していても、人の心には引っかかりません。

人が普段言わないことを、言葉にする。

そこに、占い師としての個性が生まれます。


占い師には「切り返し力」が必要

鑑定では、予定どおりに会話が進むことはほとんどありません。

だからこそ、占い師には切り返し力が必要です。

相談者が予想外のことを言ったとき。

話が脱線したとき。

何度聞いても同じところで悩んでいるとき。

そこでどう返すか。

その力を鍛えるなら、意外と「お笑い」を見るのもおすすめです。

芸人さんは、相手の言葉を受けて、瞬時に返します。

間を取る。

話を広げる。

逆に落とす。

意外な角度から返す。

これらは、鑑定にも応用できます。


真面目すぎると、鑑定は苦しくなる

「ちゃんと鑑定しなければ」

「正しいことを言わなければ」

「お客様の悩みを解決しなければ」

真面目に考えすぎると、どんどん自分を苦しくしてしまいます。

そして、結果として「人格まで崩壊しそうになる」ほど疲れてしまう。

だから、鑑定には遊びも必要です。

面白くていい。

楽しくていい。

お客様と笑ってもいい。

占い師自身が楽しんでいることも、立派なサービスです。


「なんのために占い師をしているのか?」

最後に、一番大事な問いです。

あなたは、なんのために占い師をしているのでしょうか?

お金のため。

人の役に立つため。

自分の才能を活かすため。

有名になるため。

自由に働くため。

どれも間違いではありません。

ただ、ここを自分自身に問い続けることが大切です。

占い師になったからといって、すべてを信じる必要はありません。

むしろ、

常に疑問を持つ。

「本当にそうなのか?」

「なぜそうなるのか?」

「他の可能性はないのか?」

そうやって考え続けることが、占い師自身の言葉を強くしていきます。

そして、その言葉こそが、次のお客様を連れてくる。


60分鑑定を3本できる占い師とは

結局、60分鑑定を3本できる人というのは、単に体力がある人ではありません。

お客様の話を聞き、考え、切り返し、言葉にし、場をつくることができる人。

そして何より、

「占い師として、どう生きたいのか」

を考え続けられる人です。

占術を磨くことも大切。

でも、それだけではありません。

マーケティングも必要。
言語化も必要。
コミュニケーションも必要。
人柄も必要。
そして、疑う力も必要です。

「当てる」だけではなく、

「この人にまた会いたい」

と思ってもらえる占い師になる。

それが、プロとして長く続けていくための一つの答えなのかもしれません。

赤羽うさぎ

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