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2026年7月15日 庚寅 内なる願いを、宇宙の進化へと差し出す日

2026715日は、日干支では庚寅(かのえとら)です。

庚は、鉄や鉱石、刀。

まだ形を与えられていない硬い金属が、火に焼かれ、叩かれ、研ぎ澄まされることで、初めて何かを切り開く道具となります。

寅は、春の始まり。

凍っていた大地の下から、草木が勢いよく芽を出し、眠っていた生命が動き始める季節です。

庚寅とは、単に硬く鋭い刀ではありません。

春の生命力を宿した刀です。

何かを傷つけるためではなく、古くなった思い込みや、自分を小さく閉じ込めてきた枠を断ち切り、新しい命の通り道を開くための刃なのです。

蟹座新月の種が、獅子座の光を求め始める

前日の7141844分、日本では蟹座で新月を迎えました。心の居場所、家族、安心できる土台、自分を養うものについて、新しい種が植えられたばかりです。

そして715日の午前735分ごろ、月は蟹座から獅子座へ移ります。

今回の蟹座の月では魂の居場所のバージョンアップがなされたかと思います。

新しい魂のベースキャンプが作られ、月は獅子座に移ります。

新月で心の奥に植えられた小さな願いが、獅子座へ移ることで、まだ細い芽を太陽の光へ向かって伸ばし始めるのです。

春の穏やかな光にかざされている刀のように真っ直ぐに自分を表現していける日となるでしょう。

月と木星の重なり――自分の光を小さく扱わない

獅子座に入った月は、正午過ぎに同じ獅子座の木星と重なります。

太陽と水星が蟹座で心の居場所を安定させてくれています。金星が乙女座で現実的で細やかなバックアップ、身だしなみや言葉遣いに丁寧さを与えてくれています。

火星と天王星が双子座で新しいことに挑戦するよう促しています。

土星と海王星が牡羊座、冥王星が水瓶座にあります。

本当の獅子座の光とは、他者より上に立つことではなく、

自分に与えられた命を、惜しまず輝かせること

だからです。

月が外惑星をつなぐ――個人の意識が、時代の流れに触れる

午後になると、獅子座を進む月は、

  • 双子座の天王星とセクスタイル
  • 牡羊座の海王星とトライン
  • 水瓶座の冥王星とオポジション

という配置を、短い時間のうちに相次いで形成します。

さらに木星も獅子座の初期度数にあり、天王星・海王星・冥王星が集まる「4度前後の大きな配置」を月が一時的に起動させます。715日以降、天王星、海王星、冥王星、木星が順番に調和角と緊張角を完成させていく、非常に大きな流れの入口です。

それぞれを象徴的に読むと、

天王星は、古い常識からの解放。
海王星は、まだ形になっていない未来の夢。
冥王星は、避けることのできない根本的な変容。
木星は、それらを大きく育てる力。

そして月は、私たち一人ひとりの感情や日常意識を表します。

つまりこの日は、個人的な気づきや感情が、単なる個人的問題ではなく、時代全体が向かおうとしている変化とつながりやすいのです。

「なぜ、私はこのことが気になるのだろう」

「なぜ、これまでの生き方では息苦しいのだろう」

その違和感は、自分だけのわがままではないかもしれません。

時代そのものが新しい価値観へ移ろうとしているために、古い場所に自分を押し込めていることが、以前よりも苦しく感じられている可能性があります。

天王星と海王星――未来が、まず意識の中で生まれる

この時期の最も重要な背景には、双子座の天王星と牡羊座の海王星のセクスタイルがあります。

双子座の天王星は、言葉、情報、教育、通信、知性のあり方を刷新します。

牡羊座の海王星は、まだ誰も見たことのない未来を直感し、それを自分の手で始めようとします。

この二つが調和することで、

夢が単なる夢ではなく、新しい言葉や技術や仕組みを得ようとする

流れが生まれます。

未来は、完成した形で空から降ってくるのではありません。

最初は、誰かの胸に浮かんだ説明のつかない違和感や、まだ周囲に理解されない着想として現れます。

今日心に浮かぶものを、すぐに「非現実的だ」と捨てないことです。

それは、まだ現実が追いついていないだけかもしれません。

月が巡るたび、意識は螺旋を上っていく

月は約一か月ごとに十二星座を巡ります。

けれども、それは同じ円をただ繰り返しているのではありません。

私たちは前回と同じ獅子座の月を迎えても、前回とは違う経験をし、違う傷を知り、違う願いを抱いています。

同じ場所へ戻ってきたように見えても、実際には少し高い場所、あるいは少し深い場所に立っている。

これが、螺旋としての時間です。

意識の成長とは、過去を完全に捨てることではありません。

同じ課題にもう一度出会いながら、以前とは異なる選択をすることです。

「また同じことで悩んでいる」と思う時にも、以前の自分とまったく同じではありません。

同じ景色を見ながら、少し高い場所から見つめ直しているのです。

今日の庚寅が教えてくれること

庚寅の刀で切るべきものは、人ではありません。

自分を認めない相手でも、思いどおりにならない現実でもありません。

切るべきものは、

「私には無理だ」
「理解されなければ意味がない」
「もっと準備が整わなければ始められない」

という、命の勢いを止めてきた古い前提です。

そして絶がもたらす純粋なわくわく感は、過去の成功体験の延長ではなく、まだ経験したことのない世界へ向かわせます。

この日は、完成された答えを出す必要はありません。

新しい場所へ行く。
会ったことのない人と話す。
思いついたことを書き留める。
小さくても、自分の表現を外へ差し出してみる。

その一歩が、大きな宇宙の進化と、自分自身の命の進化を結ぶことになるでしょう。

今日の問いは、

「私は、どのような光をこの世界へ差し出すために、ここにいるのだろう」

です。

春の刀は、命を奪うためではなく、命の道を切り開くためにあります。

この記事を書いた人

あぐり

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