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2026年6月27日 壬申 — 濁った水が流れ出し、視界がひらけていく日

2026年6月27日は、日干支で見ると壬申(みずのえさる)の日です。

壬は、海。
申は、秋の始まり。

壬と申の性質を重ねると、壬申は、秋の始まりの海のような日です。

活気に満ちた夏が少しずつ終わりを告げ、気持ちが外側の熱狂から、内側の静けさへと向かい始める頃。
生きとし生けるものの生命力を受けとめた海のように、この日は、知識や経験を吸収し、静かに努力を重ねることに向いています。

秋の始まりの海は、穏やかで、深く、落ち着きがあります。
けれど、その静けさの奥には、ほんの少し憂いが含まれているかもしれません。

しかし、その憂鬱さや悲しみは、ただ沈むためのものではありません。
それは、新しいあなた自身を映し出す鏡でもあります。

風のない穏やかな海面には、揺るぎない本当の姿が映ります。


激しい夏を乗り越え、多くの経験を自らの海の底で熟成させていく。
今日は、そんな季節の始まりを静かに感じる日。

感情は、どこまでも深い海に湛えられ、やがて言葉になり、考えになり、次の行動へと変わっていきます。
胸の奥にあった曖昧な思いを、少し距離を置いて眺め直すのに向いているでしょう。

二十四節気では、まだ夏至の最中。
七十二候では、菖蒲華(あやめはなさく)。

菖蒲、花菖蒲、杜若のような紫の花は、湿り気の中でこそ美しく立ち上がります。

晴れきった場所で咲く明るさではなく、
雨、湿度、迷い、曇り、心の揺れ。
その中でなお、凛と立つ美しさ。

つまりこの日は、
迷いを消す日ではなく、迷いの中から品位ある本音を咲かせる日でもあるのです。

そして月は、今日の午前3時41分頃、蠍座から射手座へ移ります。

泥の中から美しい花を咲かせる菖蒲のように、蠍座の月は、射手座へ向かって矢を番える準備をしていきます。

蠍座の月は、深く内面を掘り下げます。
自分でも見たくなかった感情、過去の痛み、執着、恐れ。
そうしたものを静かに見つめた後だからこそ、射手座の月は、大きな夢と理想を描くことができるのです。

深く潜った者だけが、遠くへ飛ぶ矢を放つことができます。

自分への信頼も、現実的な基盤も人間関係も、少しずつ整ってきました。
あとは、未来に向かって矢を放つだけです。

また、6月30日には山羊座満月を迎えます。

今日の射手座の月は、その満月へ向かって、理想を大きく膨らませていく段階です。

射手座で夢を見る。
山羊座で形にする。

この流れを意識すると、今日の過ごし方が見えてきます。

今すぐ結果を出そうと焦るのではなく、まずは理想を十分に描くこと。
自分はどこへ向かいたいのか。
何を学び、何を越え、どんな景色を見たいのか。
その問いを、心の中に大きく広げてみるとよいでしょう。

同時に、6月30日は夏越の祓でもあります。
夏越の祓は、半年の間に身に溜まった穢れを落とし、残り半年の息災を祈る神事とされています。

夢と希望を膨らませた弓の張力によって、今までの古い思い込みや固定観念は、とりはられていくはずです。

そのためにも今日は、現実のあらゆる制限を取り払い、夢、理想、希望で内側を十分に満たしていくことが大切。

濁った水は、流れ出せば澄んでいきます。
迷いの中に立つ花は、やがて未来へ向かう矢となります。

今日の壬申は、深い海の底から、本当の願いをすくい上げる日。
そして、その願いを胸に、まだ見ぬ空へ向かって静かに弓を引く日なのです。

この記事を書いた人

あぐり

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