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2026年6月11日 丙辰 腐草為螢――朽ちたものの中から、小さな光が生まれる日

2026年6月11日は、七十二候では 「腐草為螢(くされたるくさ、ほたるとなる)」
二十四節気では 芒種(ぼうしゅ) の時期にあたります。

芒種とは、稲や麦など、芒のある穀物の種をまく頃。
大地が湿り、雨を含み、命を育てる準備をしていく季節です。

そして七十二候の「腐草為螢」は、昔、朽ちた草の中から蛍が生まれると考えられていたことに由来します。
実際には蛍が草から生まれるわけではありませんが、湿った草むらや水辺に、ほのかな光が舞い始める頃という意味を持ちます。

もう終わったと思っていたもの。
傷ついて、力を失ったように見えるもの。
過去の痛みや、湿った記憶のようなもの。

それらは、ただ消えていくのではなく、朽ち、土に還り、やがて別の命を育てていくことがあります。
その中から、ふいに小さな光が生まれる。

腐草為螢は、そんな静かな再生の季節です。
まぶしい太陽の光ではなく、闇の中でこそ見える光。
声高な希望ではなく、胸の奥でそっと瞬く希望。

今日は、その「小さな光」を自分の中に見つける日となるでしょう。

日干支は丙辰――湿った大地の上に太陽が昇る日

この日の日干支は、丙辰(ひのえたつ)
日干は 丙(ひのえ) です。

丙は、太陽、大きな火、明るく照らす力を表します。

一方、辰は湿り気を含んだ土です。
まだ形になりきっていないものを内側に抱え、時間をかけて育てていく大地のような気配があります。

丙辰の日は、ただ勢いよく燃える日ではありません。
湿った大地の上に、太陽が昇るような日です。

心の中には、まだ整理しきれていない感情があるかもしれません。
はっきりと言葉にできない違和感や、過去から続く思いが残っているかもしれません。

けれど、それを無理に消そうとしなくてもよいのです。

丙の太陽は、暗がりを責める光ではなく、少しずつ温め、乾かし、命を育てる光です。
今日は、自分の中にある未整理の感情を否定するのではなく、そっと照らしてあげることが大切です。

言葉と感情のあいだで、自分の本音を確かめる

この日の太陽は双子座にあります。
双子座の太陽は、言葉、思考、情報、対話を促します。

「何を感じているのか」
「どう伝えればよいのか」
「自分は本当は、何をわかってほしかったのか」

そうした問いが、自然と浮かびやすい配置です。

一方で、水星・金星・木星は蟹座にあり、心、家族、安心できる場所、記憶、人との情緒的なつながりが強調されます。

つまりこの日は、頭では整理したい。
けれど、心はすぐには割り切れない。
そんな揺らぎを含んだ日です。

しかし、その揺らぎは悪いものではありません。
双子座の太陽が言葉を与え、蟹座の星々が心の奥を見せてくれるからこそ、今日は「本音にふさわしい言葉」を探すことができます。

強い言葉で押し切るより、
やさしい言葉で、しかし曖昧にせず伝える。

それが、この日の大切な使い方です。

たとえば、

「私は本当は、こう感じていました」
「ここから先は、少し距離を置きたいです」
「大切にしたいからこそ、自分の気持ちも無視しません」

そんなふうに、感情を責めず、相手も責めず、自分の輪郭を静かに示すことができる日です。

月は牡羊座から牡牛座へ――始まりの衝動を育てていく

月は21時28分に、牡羊座から牡牛座へ入ります。

牡羊座の月は、始まりの衝動を表します。
「こうしたい」
「これを始めたい」
「もう一度、自分の感覚で進みたい」

そんな内側の火が灯りやすい時間です。

そして夜には、月が牡牛座へ移ります。
牡牛座は、芽生えたものを現実の中で育てていく星座です。

今日見つけた小さな光。
胸の中に生まれた始まりの衝動。
それを一時の感情で終わらせず、ゆっくりと自分の暮らしや身体感覚の中へ根づかせていく。

そんな流れが生まれていくでしょう。

金星は蟹座――守る愛から、表現する愛へ向かう準備

この日の金星は、まだ蟹座にあります。

蟹座の金星は、安心、共感、身近な人とのつながり、守る愛を表します。
愛情や美意識が内側を向きやすく、家族的なもの、懐かしいもの、心がほっとするものに価値を感じやすい日です。

蟹座の金星が、
「大切なものを守る愛」
だとすれば、

獅子座の金星は、
「自分の光を隠さず表現する愛」
です。

金星が獅子座へ移るのは、6月13日。
今日はその手前にあるため、いきなり華やかに表へ出るというより、自分が本当に大切にしているものを確かめる時間です。

守りたいものは何か。
安心できる場所はどこか。
そして、自分の光をどのように表現していきたいのか。

その準備が、静かに始まっていきます。

今日のメッセージ

2026年6月11日は、七十二候では腐草為螢。
朽ちた草の中から、蛍の光が生まれる頃です。

日干支は丙辰。
湿った大地の上に、太陽が昇るような日です。

そして星の流れでは、双子座の太陽が言葉を促し、蟹座の星々が心の奥を揺らします。
金星はまだ蟹座にあり、13日の獅子座入りを前に、守る愛から表現する愛へと向かう準備期間にあります。

今日のテーマは、

「心の奥で熟成されたものの中から、小さな光を見つける」

ということです。

過去の痛み。
言えなかった思い。
もう終わったと思っていた感情。

それらは、ただ腐って消えていくものではないのかもしれません。
深い湿り気の中で、時間をかけて、蛍のような光に変わるものもあります。

今日は、無理に明るくならなくてよい日です。
けれど、自分の中にまだ光があることを、忘れないでいたい日です。

小さな光でかまいません。
誰かに見せる前に、まず自分がその光を見つける。
そこから、次の言葉が生まれていきます。

この記事を書いた人

あぐり

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