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12月23日・・・

12月23日…

12月23日を祝日として残されることをその方は望まれなかったという。

1948年(昭和23年)12月23日午前0時1分30秒、

東京・巣鴨プリズンにおいて、東京裁判で死刑判決を受けたA級戦犯七名の絞首刑が執行された。
その名は、東條英機、広田弘毅、板垣征四郎、木村兵太郎、土肥原賢二、松井石根、武藤章。
敗戦国日本の指導層として、彼らは裁かれ、命をもってその責を負うことになった。

この処刑の日は、12月22日の深夜から淡々と準備は進められ、日付が変わって間もない静寂の底で刑は執行された。巣鴨プリズン――現在のサンシャインシティの地にあたる場所である。

処刑後、遺体は横浜で火葬され、遺骨は米軍機によって太平洋上に散骨された。墓標を持たせず、記憶の中心となる場所を残さないための措置であったとされる。勝者の側が抱いた「象徴化」への恐れなのかもしれないが、そのやり方はあまりにも非道であり、敗者の人間的尊厳に対する配慮があったとは言い難い。

しかも七名の中で、広田弘毅は軍人ではなく文官であった。首相として戦争を止められなかった責任を、自らの言葉で引き受けた人物だと伝えられている。法廷においても自己弁護をほとんど行わず、「文官の代表として責任を取る」という覚悟を胸に、刑場に向かったとされる。


元号が変わり、制度が改められる中で、12月23日を祝日として残すことを、望まれなかったと伝えられている。

12月23日は日本の指導者が戦犯として処刑された日。
それを祝うわけにはいかないという深い想い。

敗戦国日本に課された裁きは、確かに国際政治の正義の名の下で行われたかもしれない。しかしそこには勝者の理不尽、非人間性が白日の元に晒されている。遺体を灰にして海に撒こうとも、彼らの非人道性とそれと全く対照的な方の存在は、人の心に長く刻まれていくだろう。

12月23日を祝わない、という選択。
それは忘却ではない。
むしろ、忘れまいとするための、悔恨とも慈しみともつかぬ、心を震わせる深いものを感じざるを得ない。

この記事を書いた人

あぐり

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