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都内のIT企業に就職──普通の会社員生活の始まり

こんばんは、美月マーシャです。

今日お届けするのは、

私が普通の会社員として歩き始めた頃の話です。

就職氷河期の真っ只中。

書類を出しても、面接に進んでも、

結果は「残念ながら…」の連続。

正直、心が折れかけていました。

そんな中、たった一社だけ受かったのが、

のちに私の社会人としての基礎を育ててくれた

都内のIT企業でした。

実は、入社説明会の日に

提出するはずだった履歴書を、

私はすっかり忘れてしまっていたんです。

後日あわてて郵送したのですが、

遅れたことを申し訳なく思い、

その封筒の中に一筆だけ

短い謝罪の言葉を添えました。

のちに人事の方から聞いた話では、

「あの一筆が、とても誠実で印象に残った」

とのこと。

試験でも面接でも落とされ続けていた私が、

ようやく見てもらえた瞬間でした。

「就職浪人しなくて済んだ…」

あの時の安堵と嬉しさは、

今でもはっきりと覚えています。

こうして社会人生活が始まりましたが、

現実はなかなかドラマチックにはいきません。

まず、通勤の満員電車。

実家から会社まで1時間、

押しつぶされるように揺られながら、

「これが毎日続くのか…」と

ぼんやり考えていました。

配属されたのは営業事務。

ところが、その部署にいた前任者は

すでに退職していて、

仕事を引き継ぐはずの先輩も、

その業務には詳しくない。

さらに直属の上司も新任で、

私と同じく右も左も分からない状態。

今思うと、あれはなかなかハードでした(笑)。

毎日いろんな部署に足を運び、

経理の人に手続きを教えてもらったり、

先輩に過去資料を見せてもらったり、

分からないことを必死にかき集めていました。

誰も正解を知らない中で、

少しずつできることを

増やしていくしかなかった。

そんな日々を支えていたのは、

普通の幸せを信じていた若い私の心でした。

金曜日は同期と飲みに行って、

「一週間おつかれ〜!」と笑い合うこと。

初めてのボーナスが出た時、

家族にごちそうして喜んでもらえたこと。

そして…

「社内か取引先に素敵な人がいて、

いつか恋をして結婚するのかな」

そんな、ちょっとしたドラマを

密かに期待していました。

あの頃の私は、

「普通に働いて、普通に恋して、普通に幸せになる」

それが当然の未来だと思っていました。

だけど、心のどこかでは、

小さな違和感がほんのり灯り始めていたのです。

仕事は慣れてもワクワクはしない。

恋愛の気配もない。

生活は回っているのに、

なぜか心が満たされない。

当時の私は、その原因が何なのか分からず、

ただ「こんなものかな」と

自分を納得させていました。

でも、今振り返ると――

その小さな違和感こそ、

人生の大きな転機が静かに始まっていた

兆しだったのです。

つづく…

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美月マーシャ

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この記事を書いた人

白樺マーシャ

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