原宿の占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命など

2025年11月5日　戊寅（つちのえ・とら）

星の調べと並び ― 牡牛座満月、豊かさと感謝が満ちる夜

夜明け前、霜の気配が大地を包む。
月は牡羊座を離れ、牡牛座へ。

昨日までの勢いある炎が鎮まり、
代わりに、穏やかな安定と深い安堵が広がっていく。

そして夜、22時20分――
月は完全に満ち、蠍座の太陽と向かい合う。

それは「光と影」「所有と共有」「個と他者」が
静かに均衡を取り戻す瞬間。

この満月は、春に蒔いた種が収穫されるように、
**「実りと感謝の月」**として私たちの潜在意識を照らす。

牡牛座は「豊かさ」「五感」「価値」を司る星座。
そして対向する蠍座は「変容」「絆」「深み」。

この二つの星の対話は、
“形ある豊かさ”と“心の真実”を結び合わせる。

本当の豊かさとは、
手に入れることではなく、
**「今あるものを味わい尽くすこと」**だと気づかせてくれる満月です。

潜在意識のテーマ

「感謝と実感 ― すでに与えられている豊かさを受け取る」

土星逆行は「責任と秩序の見直し」、
天王星逆行は「自分らしさの再定義」、
海王星逆行は「幻想を払い、真実を澄ませる」働きをもたらす。

これらが重なる今日の満月は、
潜在意識の奥深くで“本物だけを残す”浄化のプロセスが進む。

あなたが追いかけてきたものの中で、
もう必要のなくなった価値観や義務感が静かに剥がれ落ちる。

そしてそのあとに残るのは――
誰にでもある「いま、この瞬間に息づく幸せ」。

紅葉が散るように、
豊かさとは“持つこと”ではなく“手放すこと”によって
さらに深く根づくのだと、
この牡牛座の満月が教えてくれる。

潜在意識書き換えの指針

朝の問い（牡牛座の月が昇る頃）
「私は、どんな豊かさをすでに受け取っているだろう？」
一つ一つを思い浮かべると、
潜在意識が“足りない”から“満ちている”へと転換する。

昼の実践
五感を通して安らぐ時間を過ごす。
音楽、香り、美しい風景、温かい食事――
感覚の充足が、潜在意識の安定を育てる。
「味わう」ことが、最も力強い“現実の祈り”となる。

夜の統合（22:20 満月）
満ちた月の光を浴びながら、
今日の感謝を三つ書き出す。
「ありがとう」という言葉が、
潜在意識に新しい秩序と安心を刻む。

アファメーション
「私はいまある恵みに感謝し、豊かさとともに生きている。」

結びに ― 一日の風景として

2025年11月5日。
霜降の空は澄み、楓と蔦が黄金に染まり、
風に舞いながら地へ還っていく。
その静かな光景は、
完成の中にすでに“次の始まり”が息づいていることを教えてくれる。

牡牛座の月は、
心と身体を現実のリズムへ戻す星。
満月の光が差す夜、
あなたの内側では“満ちることの静けさ”が広がっていく。

戊寅の干支は、「行動の力」と「安定の地」を兼ね備えた組み合わせ。
虎の勢いと大地の静けさ――
その二つのエネルギーが、この日の蠍座太陽と牡牛座月のように調和する。

今日、焦りは不要。
静かに息を整え、
いま手の中にある温もりを感じて。
それが潜在意識の深層で、
未来を育てる“信頼の種”となって根づいていく。

この日の潜在意識書き換えテーマを一言でまとめるなら、
「感謝の満月 ― すでに与えられた豊かさに目覚める」。

手放すことで満ち、
静けさの中で光るものを見つける。
それこそが、この牡牛座満月が照らす
“真の豊かさ”。

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