HOME > 星読み師たちの総合ブログ > アーカイブ > あぐり > 影と向き合う時 ― 皆既月食とゲド戦記

  • banner1.jpg
  • 電話で問い合わせ

影と向き合う時 ― 皆既月食とゲド戦記

2025年9月7日から8日にかけて、魚座で皆既月食が訪れます。


月が地球の影にすっぽりと覆われるとき、私たちの心の深みにもまた、長いあいだ見ないふりをしてきた影が浮かび上がります。

魚座は「集合的無意識」を象徴する星座。

今回の月食は、個人の潜在意識を超えて、人間という共同体全体の奥底に沈んでいた感情や記憶が、姿を現す瞬間となるでしょう。

浄化とは、嫌なものを消し去ることではありません。

見えなかったものに気づき、認識し、受け止めること。それが光に変わる入口となります。

今回の月食はまさに、個人の心を超えた集合的な影を見つめ直す契機です。

この出来事を語るにふさわしい物語の一つが、ル=グウィンの『ゲド戦記』第一部「影との戦い」です。

若き魔法使いゲドは、自らの傲慢さから影を呼び出してしまいます。最初は逃げ続け、影を否定しようとするのですが、最後に彼は影を追い、ついにその存在を認めて統合していきます。

この「影」とは、単なる個人の弱さではなく、人間全体に共通する無意識の暗部の象徴でもあります。

ゲドだけが抱いた傲慢ではなく、共同体が抱え込んできた慢心や恐れが、彼という一人の存在を通して形を取ったのではないでしょうか。

彼が影と向き合った旅は、人類が共同の影を見つめ直すための寓話のようにも読めます。

月食という天体のドラマは、ゲドの物語とよく似ています。

月が影に飲み込まれるとき、光は失われます。

しかしその闇の中で、私たちは影を見つめる勇気を試されるのです。

逃げても影は追ってきます。

向き合い、認めることでしか、影は光と一つになることはありません。

今回の魚座皆既月食は、私たちに問いかけています。
「あなたはどの影を見て見ぬふりをしてきましたか?」
「共同体の奥底に眠る痛みや恐れを、どう受け止めますか?」

ゲドが影を名指しし、己のものとして受け入れたように、私たちもまた、集合的無意識の暗部を直視する必要があります。

浄化とは拒絶ではなく、受容から始まるものだからです。

赤銅色に染まる月は、その象徴です。

光を失ったように見えても、やがて再び輝きを取り戻す。影を通り抜けた月の姿は、私たちに「統合の先にある光」を示してくれます。

この月食の夜、ゲドの物語を思い出してください。影と共にあることが、新たな歩みの始まりになるのです。

この記事を書いた人

あぐり

人生を通じて、あなたが果たすべきミッションは何なのか、ということも明らかになるはずです。 困難に直面している方も、人生を豊かにしたいと思う方にも 占術によって拓かれる新しい世界を体験していただきたいと思います。

個人レッスンからオンライン・無料動画講座まで

副業OK!LINE占いや電話占いなど様々な形態で働けます

オンラインでチャット占いCoCoYomi

メルマガ登録はこちら

ほしよみ堂チャンネル
ほしよみ堂チャンネル

ほしよみシステム
ほしよみシステムは、生年月日や名前を入力するだけで四柱推命・紫微斗数・九星気学・姓名判断が一括で出せる総合鑑定サービスです。

< 魚座の月食 ― 魂を洗い、新しい物語を刻む夜  |  一覧へ戻る  |  【2025年9月7日・双子座】 影を超えて、光を迎える ― 魚座の月と皆既月食 >

このページのトップへ

星読み師一覧

月別 アーカイブ