アメニモマケズ、カゼニモマケズ
その間ずっーと一緒だった私のカメラ。
この旅の全てを知る、唯一でかけがえのない相棒です。
砂埃吹き荒れる砂漠でも・・・
瀑布で雨のような滝でも・・・
アメニモマケズ、カゼニモマケズ、私の手荒な扱いにもマケズ、よく壊れずについてきてくれました。
旅のスタートすぐにメモリー機能がおかしくなった事から、
一度、バッテリーを抜き差ししないと写真が撮れなくなり・・・
そのうち、オートフォーカスが壊れ・・・
写真を撮る度に、
電源をいれる。
↓
バッテリーを抜き差し。
↓
マニュアルでフォーカスをあわせる。
↓
撮る!
といった、まるでガンマンのような早業で写真を撮っていた、
最初の1年弱。
その後、ヨーロッパでレンズは破損。
新しいレンズになり、オートフォーカスは直ったものの、
今度はバッテリーの蓋が取れて行方不明になってしまい・・・
バッテリーの傍に小さくついている「つまみ」、
通常だったらカバーで押されているはずの「つまみ」を押しながらでないと、
電源が入らず、写真が撮れなくなりました。
そして、旅も終盤、帰国間際にはバッテリーもおかしくなり・・・
充電したはずが、充電されてなかったり、されても数時間で全て放電してしまったり・・・
もうダメかな、と何度も思ったけれど、なんとか最後まで壊れずに
日本まで帰ることができました。
本来ならカメラバックに入れられて大切にされるはずの一眼だけれど・・・
シャッターチャンスを逃したくないがために、1年8ヶ月、
ずっと私の肩にぶら下り、私と一緒にその土地の風にされされていたそのカメラは・・・
どれだけの汗とホコリと雨を吸収したかわからない、ボロボロのストラップと

つや消しもほとんど取れてしまった、つやつやなボディ。

(特に持ち手の部分がすごい)
液晶もキズだらけ。

拭き切れない細い溝には、どこの砂かわからない赤土が入り込んだまま。
文字も大半が消えてしまいました。

私の目となり、たくさんの思い出を残し、
そしてたくさんの人に旅の様子を伝えてくれたのは、この彼。
1年8ヶ月で彼が撮った写真の枚数は5万枚でした。
よく頑張ったよ。
今は、旅の間、一度も入れられることのなかったカメラバックに入れられ、
大切に棚の中にしまわれてます。
お疲れさま。
そんな彼を久々に取り出してみました。
すっかり日本の生活になれた今、傷だらけでボロボロの彼を手にすると、
なんともいえない気持ちになります。
なんだか色んなことを忘れ始めてるなと。
「たまには一緒に出かけようか」
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(大串 ノリコ)
2012年5月15日 23:14 |
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