原宿の当たる占い館【ほしよみ堂】紫微斗数、占星術、タロット、易、四柱推命、九星気学など

占いの勉強をする時

私がとても苦労したことがあります。

それは、

「全てをファジー（あいまい）に捉える」

ということです。

私が25年以上いた

航空業界は真逆の世界で

全てが「きっちり・かっちり」

でした。

直接安全に関わる業種だったから

仕方がありません。

みんながルールを守ってこそ

安全が保てる、そんな雰囲気がありました。

そして私も教官・管理職として

そう指導してきました。

なので、

占いの勉強をする時も

最初は丸暗記的な覚え方を

しようとしました。

「この時は、こうだ」と断定的に。

膨大な量の知識を

これから先どうやって憶えていくのか

途方にも暮れもしました。

ですがとにかく

ノートにカードの意味を書いたり、

丸暗記的な努力を続けました。

で、

さて鑑定となると、

まったく言葉が出てこないのです。

カードを見ると

憶えた言葉しか出てこないのです。

でもその単語は、相談内容に対する

答えにはならない言葉なんです・・・

途方にくれました。

そんな経験を何度も繰り返していると、

ある時からカードの意味なんて

どーでもいいや、という気になってきました。

暗記した言葉を思い出すのではなく、

カードのイメージを相談内容に

ぴったりくるように表現しました。

そうすると、なんだかしっくりくるように

なりました。

これはタロットカードだけではなく

全ての占いにも同じことが言えます。

四柱推命でも、流派の違いで

その人の格が

印綬格にも、偏印格にもなります。

またある時は

身強の人なのに、身弱要素が強い、

などなど・・・

それを目くじら立てて

「どうなってるんだ？

テキストと違うじゃないか！」

と気にしだすと

勉強になりません。

そもそも人間の人生・性格は

そんな単純なものではありません。

ロボットみたいに

「こういう時はこう」と

と決まった思考や行動を

するわけがありません。

占いが扱っているのは人間です。

物とは違い奥が深いんです。

鑑定を始めるようになって

それをつくづく感じるようになりました。

「じゃ、占いなんてあてにならないじゃん！」

と言われそうですが、そうではありません。

占いは大きな枠で人間を捉えています。

占いの結果が示すことは

その大きな枠なんです。

それをどう読み取り、感じ、

アウトプットするかが

個々の占い師の技量となります。

アウトプットする時、

占いが示したことを

ガチガチに捉えていると

とても限定的な答えになります。

下手したら、

毎回同じ鑑定結果になってしまうでしょう。

それなら無料でできるネット占いの方が

よっぽどマシです。

人が鑑定する時、

その人の生きてきた背景が

少なからず反映されます。

その時、

示された鑑定結果を

ファジーに受け取ると

要点は抑えつつ、うまく丸めた回答を

導き出すことができます。

言葉で説明するのは

とても難しいのですが

私にとって、

占いに関しての知識は

粘土のようなものです。

粘土自体は何も変わらないのですが、

その時に応じて形が変わるのです。

正直、これって

女性には理解するのが

難しいんです。

男性は

「大枠を捉えるのが得意で

細かいことは都度考える」

というタイプの人が多いです。

一方、女性は

「細かい点を理解できないと大枠が見えない」

タイプが多いです。

なので、女性で占いを勉強する人は

占いのファジーさに振り回されがちです。

納得のいく理由がないファジーさが嫌で、

占いの勉強を辞めた人も多くいます。

そういう私もこれを理解するまで

悶々してました。

これは鑑定を続けてやっと

気づくことができました。

占いの勉強を初めたばかりで

どうも占いの勉強がしっくりこない・・・

という方。

とにかく勉強を続けながら

実際鑑定をしてみてください。

その時、はじめて

ファジーさの重要性がわかるはずですよ。