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何者かになろうとする若者たちの切ない恋愛小説に、胸がしめつけられる思いを抑えきれないワタクシです

 最近、恋愛小説を読んでいないなあ

とふと思うワタクシ。

 

やはり

恋愛小説は

占い師ならば必読!

ではないかと思います。

 

そして占い師でない皆さんにとってもまた

「未経験の恋愛形態を味わい

心の深化を図っていく」という点で

ぜひとも恋愛小説、

読んでいただきたいと思うのであります。

 

 

 

****************

こんばんは!

 

元高校教師系占い師

花手葉 三照(はなてば みてり)です

****************

 

 

 

おととい、10月30日は

あの『金色夜叉』で有名な

尾崎紅葉の忌日でありました。

 

寛一とお宮の

金をめぐる純愛と裏切りと真実の物語。

現代の私たちには

いささか理解しがたい

シチュエーションではありますが

まあ、打算的な観点(金持ちの玉の輿に乗りたい)

から

結婚を望む向きも未だにあると聞きますので

その末路がどういうことになるのか、

一読の価値はあると思います。

 

 

 

ただ今日は

そうした古い小説ではなく、

いたって新しい現代の恋愛小説

(というか青春小説といった方が

いいかもしれません)

お笑い芸人にして芥川賞作家である

又吉直樹氏の『劇場』

ちょっとご紹介したいと思います。

 

 

 

この小説、

だいぶ前に読んだのですが

いろいろな意味で衝撃的でした。

 

とにかく

自分の若い頃をこれでもかこれでもか、

と思い出させる青臭い心理描写と

主人公のありよう。

 

若者特有の 

根拠なき自信、独善、迷い、焦燥、

頑固なまでの拘泥・・・

そうした描写すべてが

かつての自分をほうふつとさせ

懐かしいような、哀しいような、

ひやっとするような、温かいような

何とも言えない気持ちにさせられるのです。

 

 

 

書評を書くのは実はとて難しく

内容を詳しく書いてしまうとネタバレになり

これを読んだ皆さんが

実際にご自分で本を読んでみようという気を

そいでしまいますし、

かといってあまり曖昧なことばかり書くのでは

何を言っているのかがよく分からない・・・

 

実に悩ましいところでございます。

 

 

 

簡単にあらずじをご紹介すると。

 

主人公の「僕」は下北沢の小劇場で一旗揚げようと

鳴かず飛ばずの芝居を書き続ける青年。

そしてひょんな事から出会った

沙希という女性と付き合うことになります。

 

しかし「僕」は、若者特有の傲慢さと尊大さ

そしてなかなか売れない自身の不安と不満を

沙希という、優しくて少し気弱で変わり者の女性に

容赦なくぶつけていきます。

 

沙希に対する「僕」のクズっぷりは

どう見ても尋常ではなく

なぜ彼女は

こんな男といつまでも付き合っているのか、と

読者は歯痒い気持ちで

本書を読み進めることになります。

 

しかし、ラスト数ページのところ、

思っても見なかった驚きの展開が繰り広げられます。

沙希がこのダメンズ「僕」と離れられなかった理由が

彼女自身の口から語られるのです。

それは・・・・。

 

 

 

又吉氏の小説は、『火花』と本書

二冊しか読んでいないワタクシですが、

いずれも郷愁と切なさに満ちた

ある意味爽やかな青春小説となっています。

 

 

この『劇場』という小説、

皆さんご存知のように映画化もされており

書評と同様、映画評でも

様々な見解がなされていましたが

ワタクシの思うところでは

(ネタバレ覚悟で申し上げますと)

本書は

「何者にもなっていない若い男女の、

共依存の物語」

ということではないかと思います。

 

(共依存!!!

こうした恋愛(家族・人間関係)で

お悩みの方は

本当に世の中に

たくさんいらっしゃるなあと

ワタクシは感じています)

 

 

 

ああ・・・・

これこそ本当に

切ない青春小説。

 

と思うのはワタクシが年を取ったから

かもしれません。

もしも若い時に読んでいたならば

「バカな男女のバカな恋愛物語」

と一笑に付していたかもしれませんね。

 

 

やはり文学は

作者が伝えようとする意図を越えて

読み手が自分自身の人生に添わせて

自由に解釈し、再構築する

読者主体の芸術なのだと

改めて思います。

 

若い頃に読んだ小説も

いま読み返してみると、きっと違う解釈で

ワタクシの心に迫って来るのでしょう。

 

 

経験と感性の拡大が

如実に反映される読書の旅

特に文学作品の旅は

いくつになっても続けていきたいと

思うのであります。

 

 

 

もしよろしければ

又吉直樹『劇場』

手にとって見て下さい。

ワタクシは観ておりませんが

映画の方も

あの行定勲監督が撮っておりますので

期待できると思います。

時間を見つけてぜひ観てみたいと

考えております。

 

 

 

新たな恋愛小説を

何か読みたいですね。

(おススメがありましたら

ぜひ教えて下さい)

 

 

また芥川賞作品である

又吉氏の『火花』も

ある種の恋愛小説なのではないかと(@_@)

ワタクシは解釈しておりますので

(これはちょっと皆さんにとって

異質な解釈だと思います)

いずれ機会があれば

これもまたご紹介できればと思います!

 

 

 

 

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